07 百花繚乱ファンタズム (DJ Shimamura Remix) レビュー

疾走感と華やかさが絶妙なバランスで絡むポップなロックチューン『鬼ごっこ!』オープニングソング「百花繚乱ファンタズム」が、最新のUK Hardcoreトラックに生まれ変わり7曲目に降臨。

最新のUK Hardcoreを生み出すクリエーターといえば、日本を代表するハードコア アーティストDJ Shimamura。
1曲目に登場した『DRACU-RIOT!』オープニングテーマ「Scarlet」のリミックスに続いての登場となるDJ Shimamuraですが、「百花繚乱ファンタズム」のリミックスではクラブトラックメーカーとして世界が唸る才能が存分に発揮されています。

海外直系のキレのあるリズムがオープンから飛び出す 百花繚乱ファンタズム (DJ Shimamura Remix)。
0:11からは畳み掛けるリズムが加わりテンションが高まったところで「奪ってみようか」のフレーズが飛び出し、それを合図に腰にくる重いベースがスタート。 リズムとベースが完璧にシンクロした空間の中、裏打ちのシンセが徐々に大きくなっていき高まったところで再び「奪ってみようか」のフレーズ。
ここで華やかなうねるシンセがスタートし、絢爛な世界が胸一杯に広がります。
華やかさと海外仕様のクールなサウンドが混じり合うという、DJ Shimamuraの専売特許サウンドの出現に、テンションも上がります。
1:06から最初のブレイクに突入しますが、シリアスなメロディが飛び出し空気が一転して切り替わります。
1:41からピアノを追加させ華やかさを加え、さらに2:06からはアッパーなメロディーに切り替えるなど、聴き手を飽きさせない様々な趣向を盛り込みながら、テンションを上げていく匠が随所に盛り込まれます。
展開とメロディーとリズムで最高潮まで高めた後、2:31から一気にハードコア・サウンドが堰を切ったようにほとばしります。
そして、2:53にはボーカルがここに加わり、至高のサウンドが出現。海外直系のUK Hardcoreが広がり、強烈なグルーブ感に心を突き動かされます。
3:18から歌の2番に入りますが、ここで華やかなテイストから一転して疾走感のあるベースとボーカルから構成されたシンプルな空気にスイッチ。ここのカッコ良さは反則級です。
その後、2回目のブレイクに突入し、ボーカルとピアノだけで構成されたもっとも静かな箇所がここで出現、そこからリズムとサウンドで一気に最高潮まで持っていく超絶展開に昇天必至です。

DJプレイを完全に意識したエンディングなど、徹頭徹尾DJユーズなリミックスに仕上がった百花繚乱ファンタズム (DJ Shimamura Remix)、このリミックスを通じてUK Hardcoreの最先端サウンドに触れてみて下さい。